-case10- 全ての問題は自分の中にある。

近頃左側の肩甲骨の下だけがずっと痛んで治らないので、RAS®セッションを受け、進んでいくうち
「言いたいことが言えない」という感情を特定していただき
(誰にだろう?)と考えたときに、唯一職場の人たちが思い浮かびました。
すっごく仲がいいのかとおもったら、裏ではお互いを貶しあっている。
裏ではみんな袋叩きにしているその人が現れると女優かのように態度を変え直接指摘する人は誰もいない。
個人としてみると、普段どの方にもとてもお世話になっていて皆好きなのですが、なんだか何を信じていいのかわからない…私もどうせ裏で言われているのだろう、という気持ちで付き合っていました。

解放の言葉で「ずるい」が出たのですが、職場の人たちに対してそんな風に思ったことはなかったので初めはピンときませんでした。
しかし過去を思い返してみるとだいぶ昔の小学生時代にも数年前の大学時代にも同じような人たちに悩まされていることに気づきました。そう、繰り返していたのです。
どっちにもいい顔して「ずるい」。これを感じ切らないと、たとえこの先今の職場を離れたとしても同じような場面を繰り返すということに、この時初めて気づきました。

セッションが終わって、二日後。
何故か急に声が出なくなりました。体は元気で、風邪をひいたとか喉が痛いという症状も全くないのに、とにかく声が出ない。
職業柄声が出ないと全く使い物にならないので、仕事の多くを他の人に頼むしかありません。職場の人たちは快く引き受けてくれて何とか事なきを得たのですが…

以前の私だったら、絶対に頼めなかったはず。困っていても絶対助けてと言えず、どこで悪く言われてるかわからない人たちに借りを作りたくないと思っていて、なんでも一人で頑張って極力頼る必要がないようにと努めていたからです。
でも悪口を言われているかどうかもわからないのに勝手に被害者意識を持ち、自分がしてもらっている事が見えていなかった。「信じられない人たち」ではなく、信じていないのは自分の方でした。

そして声が出ない原因が風邪だとしたら、きっと仕事自体を休んでいて、自分がいつもたくさんの人に助けてもらっていることに直接気付けなかった。きっと、ああ、また借りを作ってしまった…と思っていたと思います。

全ての問題は自分の中にある。自分がしたことは大きく見え、してもらったことはすぐ忘れる。
肩甲骨の下の痛みからそんな気づきにまでたどり着くなんてRAS®恐るべしです。